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杉崎美香と高須光聖の画像つきインタビュー

杉崎美香ちゃんは毎日朝見ますけど、やっぱり4時に起きてる人って限られてますよね?(笑)

そんな方にちょっとでも杉崎美香を詳しく知れる詳細なインタビューをゲットしました♪(画像付きで^^)

 

 

構成作家として有名な高須光聖さんとのロングインタビューです。

杉崎美香さんの家族関係や価値観、あんなスポーツやってたの?

と杉崎美香のめざにゅ~以外の新たな一面がのぞけますよ♪

 

 

ちなみにかなりのロングインタビューなので、覚悟してくださいね!

(ここから)

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高須 ボトルにしちゃう?
杉崎 そうしましょうか(笑)
高須 (ワインリストを見ながら・・・) どんなのが好き?
杉崎 あたしシャブリが好きなんですけど……。
高須 お、シャブリか・・・いいねいいね。
  (杉崎さん好みのサッパリとした白ワインと、おつまみも注文。)
高須 意外とイメージが違うよね。
杉崎 よく言われますね。
高須 テレビに出てる姿はおしとやかで尚且つ冷静な感じがしてたから、
そういう人なんかなーて思ってたら全然違ったもんね。
杉崎 そうですねぇ(笑)。
  (高須さんのワインセラー話。ワインとおつまみ到着。)
高須 さ、飲もう飲もう。
杉崎 飲む気満々じゃないですか(笑)
高須 ではでは。こんな早い時間に乾杯? まぁいっか! いいよね!(笑)
  (※対談スタート16時半。)
杉崎 そうですよ~(笑)! わーい。
一同 では、かんぱーい。
 
高須 さてと、さっそくだけど『めざにゅ~』はいつからやってんの?
杉崎 2年半前からですね。
高須 へぇ! もっと前からやってると思ってた。
杉崎 よく言われます。人からよく態度がでかいとも言われてます(笑)。
高須 いや、でかくないけど(笑)、もっと前からやってるイメージがあるな。
杉崎 毎日出てるからですかね。ほんとによく言われるんですよ。
東京に出てきてからなのでまだそんなに…
高須 そうなんや。それまではずっと九州?
杉崎 大分の出身なんですけど、上京前は長野の信越放送にいたんです。
高須 あぁ、そうだ! 知ってた(笑)!
杉崎 はい。前にも言いましたよ(笑)。
高須 実家はどんな感じやったん? お父さんはサラリーマン?
杉崎 サラリーマンだったんですけど、私が高校の時にやめて、
自分で会社をおこして自分でやってます。母親が事務員で
ちっちゃーい商社みたいな感じの。
高須 へぇ! すごいねぇ。兄弟は?
杉崎 姉がいます。
高須 あ、2人姉妹なんだ。じゃあ、親は(東京に)出したくないよねぇー。
杉崎 みたいですね、ほんとに。
高須 止められへんかった?
杉崎 一度も「出るな」とは言わなかったですね。
むしろ、自分の行きたいところに行きなさい、と。でも、心の中では
やっぱり出したくないっていうのはあったみたいですね。
高須 そりゃそうだよ。俺にもし娘がおったら絶対出さへんわ。
杉崎 そうですよね~。ときどき言葉の節々で感じますね。
高須 寛大やなあ。じゃあ、あんまり怒ったりするお父さんじゃなかった?
杉崎 全然怒らなかったですね。
高須 子供の頃から?
杉崎 はい。逆に全然怒らないから、悪いことをしたときは自分で
「あぁ~!」って反省してました。
高須 俺は弟がおんねんけど、弟のほうが要領いいのよね。
俺は要領悪いの。兄弟がいると家の門限とか外泊とかバイトとか、
全部兄である俺が最初にルールを破っていくじゃない。
だから、弟が外泊する頃には、俺がすでに中学時代とかに帰らなくなった後やから
なんも言われないし、バイトしだしたのも俺が先やからなんも言われない。
全部怒られたのは俺だけ。弟は親にほとんど怒られなかった。
だから(妹である)杉崎もそうなのかな?って思ったんやけど。
お姉ちゃんとはどうだったの?
杉崎 私とは全然違って姉は文化系なんですよ。私は体育会系なんで。
高須 え? 体育会系なん?
杉崎 ずーっとバレーボールやってましたから。
高須 そう言われるとなんかすごいバレーな感じするなぁ(笑)。
杉崎 そうですか(笑)? 小学5年から高校卒業するまでの
8年間やってたんですよ。
高須 身長小さいよねぇ。いくつ?
杉崎 小さいですね(笑)。158しかないので、基本はセッターとか、
レシーバーをやってたんですけど、高校時代はライトでアタッカー
だったんですよ。もうめっちゃめちゃジャンプしてましたよ。
高須 そうなんやー。イメージにないねぇ~。
でもバレーって言われるとそんな気もしてきた。
杉崎 昔は(笑)。でも、今はもう飛べないだろうな~。
バレーボールのおかげなのか、もう太ももと腕は今もしっかりしてますよ(笑)。
高須 なんでバレーボールを選んだの?
杉崎 まず、身長を伸ばしたいってのがあったんですけど、
近所のおじさんがバレーボールの監督をやっていて、誘われたのが始まりですね。
高須 身長伸ばすなら、バレーだよって? 伸びてへんやん(笑)!
杉崎 そうなんです(笑)。 牛乳だって毎日1リットルくらい飲んでたのに
全然伸びなかったんですよ。これはもう家系の問題ですね。
高須 あーそう。家系なのか。
ご家族の人ってみんな小さいの?
杉崎 残念ですが、はい。
高須 学生時代はどんな子だったの?
杉崎 小学生までは……なんていうんだろ。今もそうなんですけど、人見知りで。
手もあげられず、人前に出て行くことはもちろんできず、発言すらできなかったですね。
高須 そうなんや!
杉崎 はい。もうぜんっぜん! いまだに抵抗があるんですよ。
アナウンサーが集まっているところで喋ったりとか、司会進行とか。
「あーどうしよう、なにを言えばいいんだろう」って。
インタビューするときも「あーやばいな、あーいかんいかん」と思って
自分を奮い立たせてやってますね。
私はポーカーフェイスが上手いんだと思います。
昔から全然緊張してないように見えるって言われますもん。
高須 確かに見えるなー。
『めざにゅ~』とかでニュース読んでるときも堂々と喋ってるというか。
緊張しない人なのかなって思ってたわ。
杉崎 めちゃめちゃいっぱいいっぱいになりますね。
高須 あの声はあえてあのトーンにしてるの? 地声じゃないよね?
杉崎 それは意識してないんですよ、あんまり。
高須 でもね、大人の声出してる。あんまり抑揚つけない感じの。
杉崎 いや、大人ですもん。もう27歳ですから(笑)。
でも、自分の中でニュースで感情をいれて読むことだけはしないって決めてるので。
高須 あーだからや、そんな感じしたもん。
杉崎 感情入れて読んじゃうと、それが向こうに伝わって
強要してしまうというか。聞いている人がそっちの流れに
乗ってしまうので。聞いている人に判断してもらえなくなるじゃないですか。
高須 なるほど。でもさ、そんな人見知りな子供やったのに、
アナウンサーになろうと思ったきっかけはなんだったの?
杉崎 小さい頃からラジオっ子で、元々はラジオのパーソナリティに
なりたかったんです。外に出て行くよりも家にいるほうが好きだったこともあって(笑)。
高須 家好きなんだ。
杉崎 ほんっとに家好きです。
高須 そうなんだ。
杉崎 最近は徐々に変わってきてるんですけど。人と会うのは忙しいし
疲れるっていうのがあるんですよ。あと、自分を上手く出せない分だけ
誤解されやすいし、うまく話せないし、「あー大変だなぁ」とか思うと……
高須 「あー、家にいよう」とか思っちゃうんだ。
杉崎 思っちゃいますねぇ。

 

高須 家族は、みんな仲いいんじゃない?
杉崎 仲いいですね。
高須 仲がいいのがまず原因なのよ。俺も家好きやねんけど。
杉崎 そうなんですか(笑)?
高須 でも思秋期の頃は外好きやったなぁ。
男だから、親が嫌になるときあるからさ。
俺ね、小さい頃、おじいちゃんとおばあちゃんに預けられてたから、
おばあちゃんっ子やったんやけど、たま~に家に帰ると
親がめっちゃ可愛がってくれるのね。
杉崎 可愛いですね(笑)。
高須 それも、大人になってくるとうっとおしいんだけどさ(笑)。
親がうっとおしくなる前の小学校くらいまではすごい家好きやったんやけど、
そうすると学校の友達より、弟とか近所のおじさんと遊んでばっか。
そんな感じやない?
杉崎 ホント、そんな感じです。決まった友達と遊ぶけど、
そんな広くはなかったですね。でもなぜか、人には
「友達多いよね~」って言われてました。
高須 モテた? ピークがあるじゃん、「あの頃モテたな~」みたいな。
もちろん今もそうだろうけどさ。
杉崎 いやいや、全然ないです! でも、 小学校の時にクラスの男の子たちが
私のことを想ってくれていた時期があって、それで女の子たちに無視されたことは
ありましたね。それがほんとに嫌で、それで口が悪くなったんですよ。
男っぽくしていれば女の子たちに恨まれないので。
高須 あ~なるほどな。
杉崎 その頃からすごいサバサバしだしましたね。
高須 そこから始まったんや~。
それまで全然違う性格やったんやもんな、上手くしゃべられへんし。
でも、やっぱりモテたいじゃない。好かれるのは嬉しいやろ?
杉崎 どうでもよかったですね、そのときは。
高須 女の子たちの嫉妬の方が嫌だった?
杉崎 嫌だった、もうほんっとに嫌だった。すごく仲良かった子も、
自分の好きな男の子が私のことを想ってくれてるって分かってから
態度が変わっちゃって、それがもうショックで。
高須 可愛い子はそうされんのよね。モテる人ってなんとなく
友達からするとうざかったり、男に愛想いい感じに見える子やったりするやんか。
杉崎 そうなんですよ。だから、もう誰に対しても分け隔てなく
サバサバと喋るようになりました。
高須 それでトラウマになって、この人が好きなのに他の子にも
気配りしなきゃならなくて、誰が好きかもわからんようになることない?
杉崎 あります!(即答)
高須 でしょう。俺もあるわ~。ほんとは気に入ってる子がおんねんけど、
その子にばっかり話しかけすぎると「その子にばっかり話しかけすぎ」って
みんな思ってるんやないか?って変に気にしだして、なぜかそれを
ネタにして別の子にばっかり話しかけてまうのよ(笑)。
で、その気に入ってる子が
誰か別の男と喋ってたら「あ~もう喋んなよ!」って思うんだけど、
自分が喋ってて「あー長い!」と思うと
また誰か別のところにいってしまう…っていう。
杉崎 人の目とか、すごい気になりますよね。
「あ、この人今こう思ってるな」とか、
恋愛の面だけじゃなくて……すごい見ちゃいますね。
高須 意外とそれで当たっちゃう方?
杉崎 全部当たりますね。すっごい当たります。ちょっとでも私のことを
「あ、コイツなんかちょっとやだ」って思っていたらすぐに分かります。
逆にちょっとでもいいなって思ってくれてると、女の子でもすごい嬉しい(笑)。
人がどう見てるかにすごく敏感なんですよね。
高須 そんな敏感やったらこれまで結構傷ついてきたんやない?
杉崎 そうですね。それで、家ですごく沈んでいたこともあって…
そんなときにラジオに助けられたんですよ。
高須 なるほどな。そこでさっきの話に繋がるわけや。
ラジオはどんなん聴いてたの?
杉崎 番組名は覚えてないんですけど、パーソナリティーの女性が
いろんなお悩み相談に答えながら曲を流していくっていう
普通の番組だったんですね。でも、私にとってはその普通 の番組が自分の中に
自然に入ってきたというか。その答えが自分にも通 じるような気がして…
そこでかかるような曲もまたすごくマッチしてたりして(笑)。
高須 その頃かかってた曲では、どんなんが好きだったの?
ラジオで流れてきて、「あ、この曲自分の気持ちにピッタリだ! ハマる!」って
いうのもあったでしょ?
杉崎 ありましたねぇ。小・中学校の頃かな。
今パッと思い出したのが、 ライオネル・リッチーの『オネスティ』かな。
高須 カッコええなぁ~(笑)。
杉崎 (笑)邦楽だとsionさんの『Sorry baby』とか。
高須 渋いなぁ。それ普通出てこないよ? 小学生で(笑)。
杉崎 もっとポップなところでいくとスピッツとか。
『君が思い出になる前に』は普通に入ってきましたね。
あと、ローランの『明日が輝く場所へ』とか。
高須 未来を想う曲が好きなんや(笑)。一番最初に買ったCDは?
杉崎 ジャネット・ケイの『Lovin' You』です。
高須 意外と洋楽好きなんやなぁ。
杉崎 今も大好きなんですけど、ラジオをきっかけにちょこちょこ 入っていった感じですね。
高須 早いね、小学校のうちから。
杉崎 でも、詳しくはなかったですよ。
高須 俺、横文字言われても覚えられへんからさ。
杉崎 そうそう、だから私もメモってたんですよ。
「あ、この曲……うぅっ」って泣きながらメモってました(笑)。
高須 「いいわぁ~」って言いながらメモとんねや(笑)!
杉崎 そうです(笑)。あと、KANさんも聴いてましたね。
邦楽で一番初めに買ったCDがKANさんだったんですよ。
確か小学6年生くらいで初めてCDプレーヤーを買ってもらって。
高須 『愛は勝つ』をラジオで聴いた、と。
杉崎 『愛は勝つ』だったかな~、なんか他の曲だった気がするんですけど。
思い出せないんですけど(笑)、なんか切ない曲があるんですよ。
高須 どういう世界観が好きやったん?
杉崎 切ない感じの旋律に弱いですね。例えば、サザンだったら
『切ない胸に風が吹いてた』って曲とか。
高須 どんな曲?
杉崎 せつなーいむねにかぜがふーいてた タタタタ~♪(歌う)
高須 いやいやいや~、鼻歌なのに上手いよ。
杉崎 う~ん。
高須 嫌やん、そんなの。ちょっと気取ってんちゃう? とか。
杉崎 (笑)あと、レッチリだと『スカーティッシュ』とか、
ちょっとテクノ系の曲も好きです。
レッチリは大好きでライブにも行ってましたね。
あ、そうだ。こないだゆずのライブにも行きました。
高須 好みの幅が広いな~。すごくない?
杉崎 確かにそのときそのときの自分によって違いますね……
でも、きっとどこかに共通する何かがあるんだと思います。
高須 どんなところに刺激されるんやろ。
杉崎 例えば、遠くに地平線が見えて、まっすぐの道を車で
走るときに合いそうな、哀愁漂う系の気持ちいい曲とか……。
高須 なにもない道をずーっと走ってる時に聴くような曲か。
杉崎 そうですね。
どこか暑い国でモヤがかかっていて蜃気楼が出ている感じ。
砂埃なのか蜃気楼なのかちょっとわからないような、ちょっとモヤがかってるような……
高須 ……そんなところを走る車の中でかかってるような曲にひかれちゃうんだ。
杉崎 そうですね(笑)。
高須 ラジオはどこの局を聴いてたの?
杉崎 地元大分のFM局。
で、そのラジオを心の支えにしながら、私もそういうパーソナリティーの
お姉さんになりたいと思ったんですよ。
高須 それはいつ頃?
杉崎 小学5年生。
高須 そこからず~っとラジオっ子?
杉崎 そうですね、ず~っと聴いてました。毎日毎日聴くというよりも
凹んだときに…。テレビをつけるよりもラジオをつけることの方が多かったのは確かですね。
高須 え~っ!
杉崎 家に帰って、まずラジオをつけて(笑)。
高須 俺、テレビばっかりやったわ。ラジオは一切聴いてへんかった。
杉崎 あ、そうなんですか。私はテレビだとドラマしか見てなかったなー。
『風雲たけし城』と『カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ』と
『8時だヨ!全員集合』は見てたんですけどね。
高須 パーソナリティーのお姉さんになりたいと思ってたのに、
アナウンサーになったのはなんで?
杉崎 私が就職活動したときは現実問題、採用がない局の方が多かったんですよ。
それで、アナウンサーの仕事は別物だとは分かっていたんですけど、
しゃべりっていう部分では同じだし、しゃべりの基礎というか、
アナウンスの基礎を習うにはテレビもいいのかなーと思って。
高須 それまではテレビに全然興味なかったんやもんね。
杉崎 全然ですよ。そのときもアナウンサーさんの名前さえも
全然知らなくて、面接のためにわざわざ調べてたくらいで(笑)。
でも、信越放送ではラジオ番組もあったんですよ。
高須 それってラジオもあるしいいな~と思って選んだの?
杉崎 そうですね。でも、東京や大阪も試験受けてはいたんですけどね。
高須 東京も受けたんだ、どこ受けたの?
杉崎 フジとか(笑)。
高須 そうなんだ! じゃあ、まわりまわって『めざにゅ~』でリベンジなんや。
杉崎 そうですよ~(笑)!
高須 取らないんじゃねぇーのかよ~!って(笑)。
杉崎 (笑)でも私、田舎臭さ全開だったので…まぁ今もそうですけど。
高須 なに、なに、田舎くささ全開って(笑)?
杉崎 他のアナウンサー試験を受けにきている皆さんは、 なんかすでに磨かれてるんですよ。
写真とか、もうタレントさん?みたいな(笑)。
私の、そのへんの写真館で撮ったのとは違う!
しかも私、面接用の写真を撮る一週間程前に目の下をフェンスで切って、
傷が残った状態で面接を受けたりして(笑)。
スーツもみんなパステルカラーだったりするのに、私一人グレーの地味なスーツを着ていたし。
高須 パステルカラーなんて着てるの?
杉崎 みんなすごいんですよ! ピンクとか黄緑とか水色とか、
それこそまっ白とか。
高須 そんなの着てくんの? キャバ嬢やんか。
杉崎 (笑)タレントさんみたいな人がいっぱいいるんですよ、とくに東京は。
高須 ビックリした?。やばい! これはなんかパステル色のものを買いにいかないと! みたいな(笑)
杉崎 いや、もう田舎の匂いぷんぷんのままで(笑)。
高須 九州のなまりとかはないんでしょ?
杉崎 最初に原稿読みさせられたときはかなりイントネーションが
おかしかったと思いますね。
高須 今はもう大丈夫?
杉崎 今は特訓して、そうですね……でもいまだに、アクセント辞典を
持ち歩いていますし、気になるところは調べながら(ニュースを)読んでます。
高須 でも、そうやっていろんなところの試験を受けて、
最終的に信越放送に入ったんや。
杉崎 そうですね。
高須 最初についたのってなんて番組? たぶん聞いても分からないと思うけど。
杉崎 最初はテレビで中継をやらせていただいたりして、
入社半年目で念願のラジオのえ~と……
高須 忘れてるやん(笑)! そこやりたかったんでしょ(笑)?
杉崎 あれ? ちょっと待ってください(笑)。お昼の……『ラジオどんぶり』!
高須 いかにも地方局にありそう(笑)。
プロフィールに“ラーメンを食べ歩くなどしていた”って書いてあるけど?
杉崎 そうなんです。知る人ぞ知るラーメンリポーターだったんですよ。
高須 ラーメン通なの?
杉崎 わりと(笑)。これはなにとなにのダシを使ってますね、とか
麺は生麺か乾麺か、とか。東京にきてからも『めざにゅ~』で
1年くらいラーメンリポーターをやっていたんですよ。
高須 東京だとどこのラーメン屋がおいしいの?
杉崎 東京のラーメン屋でおいしいところ……ん~~…
高須 厳しいねぇ(笑)。東京もラーメン屋いっぱいあるよ? そんなにダメ?
杉崎 九州の久留米ラーメンが好きなんですよ。博多ラーメンは
牛乳みたいな白いスープだったりするんですけど、久留米はもっと
ドロッとしていて、味が濃くて醤油とんこつっぽいんです。
白いスープとも違う、とんこつを濃くした感じの…
高須 じゃんがらではない? もっと濃い?
杉崎 はい(即答)。
高須 わ、もっと濃いんだ!
杉崎 そうです、それをお酒を飲んだ後に食べたくなるんですよ。
高須 うわ~それはもう大変や。飲んだあとのラーメンって、
翌朝になんで食べたんや!?って怒りがくるよね(笑)。
杉崎 でも、それがもう爽快というか、全然残らなかったし。
最近、食べてないんでわからないですけど、九州だとそれがもう当たり前なので。
高須 スープも全部飲んじゃうの?
杉崎 結構飲みますね。あ~、でも4分の1くらい残すかな。
 
高須 で、そんな仕事をしながら、入社して半年で念願のラジオにいって…
杉崎 先輩と一緒にその『ラジオどんぶり』という番組をやって、
その後の1年間はテレビとラジオ並行で6時間のワイド番組をやっていたんです。
高須 それめっちゃ大変やん!
杉崎 大変ですよ~。
高須 なに? それは原稿がちゃんとあるの?
杉崎 いや、もうほとんどフリーですね。
高須 こういうことがありました、って情報やニュースだけ渡されるの?
杉崎 そうですね、あとは討論とか。 何かひとつのテーマにそって意見を寄せてもらって。
高須 それも台本ないの?
杉崎 ないですね。下調べが大変でした。討論のテーマも柔らかい
ネタだったらいいんですけど政治的なネタだったりするので、
何日も前から調べていろんなこと勉強して、それをまとめて、
原稿用紙3枚分くらいの資料を作ったりして。あとは専門家の方に
電話で聞いたりとか。それを自分1人ではなく、先輩と一緒に
やっていたのですごく勉強になりました。
高須 俺は最初のラジオの仕事は構成として入ったんやけど、言葉だけあれば
なんでも伝わるんやと思ったときに「ラジオってすごいな」って心底思ったのね。
喋りの上手い人はやっぱりすごいじゃない。話がもつし、よれないし、
戻すのも上手いし。すげーなぁ、毎日やってれば実力つくもんなんかなぁって。
でも、それを6時間やってたんでしょう? それはすごいことやで!
杉崎 はい、もうかなり勉強になりましたね。自分一人だったら絶対
できないっていうことも、先輩はどうやってるんだろうっていうのを
すごい見て勉強しましたし、意見を求められたときはつねに返したいし、
返せなかったときは「もっと引き出しを作らなきゃ!」と思ってましたね。
高須 生でしょ?
杉崎 生放送ですよ。面白い反面すごく怖くて。リアルタイムで
反応が返ってくるし、こういう言い方はやめた方がいいとか
ディレクターにすぐ言われるし。
高須 どういうことを注意しろってよく言われたの?
杉崎 いろんな人が聞いてるということを忘れるな、と。
なにを喋るにもいろんな人が聞いてるって分かって喋るのと、そうじゃなくて
喋るのとでは違うからっていうのをよく言われましたね。
でも私、失敗したりしても基本的に忘れちゃうんですよ(笑)。
高須 意外と自分の失敗に甘い?
杉崎 甘くないですよ。そのときはもうめちゃめちゃ凹んで、 ひとつひとつ
反省して、直していってるつもりではいるんですけど、自分で言うのも
なんなんですけど、すごくマジメなんです。
高須 たしかにマジメだと思うよ、うん。
杉崎 だから、それを一個一個覚えてたら、もうこの世界にいられないんですよ。
もうホントにきっちりしぃだし気にしぃだしで。
高須 そうやなぁ。
杉崎 めっちゃめちゃ気にしてしまう方なので、リセットするか忘れるかしないと、
なにも入らなくなってしまうというか。
高須 あんまり大きな失敗とかもないやろ?
杉崎 多分ないですね。でも例えば、ほんと細かいことでいうと、長野で
「私はイナゴが嫌いです」って言うとするじゃないですか。
でも、長野ではそれを佃煮にして生計を立てている人もいて、
テレビなりラジオなりでそれを言うことによって、
影響を受けてしまう人もいるんですよね。
だから、「苦手」はいいけど「嫌い」はダメ!とか、そういう注意は受けました。
高須 あー、まぁ確かにね。
杉崎 私が喋るうえで一番意識しているのは、自分がどう思われるかよりも、
なるべく傷つく人が少ないように喋りたいって思う方が強いですね。
高須 なるほどなー。
そういうのも、昔のいじめられた時の教訓がいきてるんだよ、きっと。
高須 ラジオ放送中にすっごいケンカしちゃったことあるんだよね。
深夜0時~3時のMBSの生放送でさ、僕とプロデューサーが2人で話してるっていう。
あと、音楽かける人もいたかな? そうや、3人や。で、3人でやってるんだけど、
ほぼ2人で喋ってたわけよ。4月くらいで、受験失敗した人がどうのこうのって
進路の話をしてるときに、「(将来的に)なんもやりたいこと決めてないなら、
とりあえず今は勉強しときなさい」っていう人と、
「いや、やりたいことは 必ずあるはずだから、それを考える時間にしなさい」
っていう2つの意見に分かれてさ。
俺は考えないとダメだと思ったの。とりあえず勉強ってのはないんじゃない?って。
できるだけ早く考え付いた方がいいと思ったの。
でも考えつかない人は、とりあえず勉強したほうがいいって、その人は言ったの。
まぁ、どっちもあるのよ。その時間がもったいないから勉強しろっていうのも、
全然わかるんだけど……でもこれがもんのすごいエキサイトしちゃって、
生放送中っていうのに、ケンカになっちゃったわけ(笑)。
杉崎 それだけ真剣な証拠ですね(笑)。
高須 ビックリするくらいよ。1時間半くらいケンカしてたんやから。
しかも完璧に聴いてる人のこと忘れて、二人で延々と言い合ってるわけ。
でもその日の反響がすごくて。今だからそれは思うんやけど、
言葉に詰まる瞬間も面白いし、何かを言い合ってる人のリアルなケンカを
見られるわけだから面白いんだよね。答えがないことを喋ってるし。
でも、終わったあと僕らはすごい落ち込んだの。
杉崎 すごくわかります。
高須 でしょ! で、局のすぐ近くに屋台があって、そこで朝まで飲んでいて
とことん落ち込んで、なんであんなことで…って。その話を鶴瓶さんにしたら、
「ラジオはそれが面白い! 自分ひとりで聴いてるからこそ、そういうパーソナルな
 話ほどいいんや。全員に聴いてくださーいっていう話は面 白くない」って言われたのよ。
だからさっき、いろんな人が傷つかないようにっていう話が出たけど、
みんなに向けての話はテレビでいいと思うのよ。ラジオはもっと個に向けて
届くもんやから、そういう話は密に届いてるって。
杉崎 私も本当は、いきたいところはそこなんですよ。
高須 だよね、ラジオ好きならね。
杉崎 そうなんです。ラジオはやっぱり個人に向けて私たちが投げかけて
いるものであって、すごいパーソナル。パーソナルで投げかけたはずが
意外にいろんなところで反響を及ぼしたりしているっていうのは
自分も聴いている側の実感としてあって。私だけに向けられているわけではないはずなのに、
向けられてる気持ちになるというか。それが「ラジオ」と「テレビ」の違うところだと
思うんですよ。今はアナウンスの基礎を勉強していて、言葉自体にすごく興味があるので、
すごく楽しいんですけど、やっぱりいずれはラジオがやりたいですね。
それはもうず~っとあります(笑)。
高須 ラジオ楽しいもんね。
杉崎 楽しいですよ~。私、ブースの中にいるだけで幸せですもん。
喋ることもそうですけど、ブースの空間がすごく好きで、
なんかすごく落ち着くんです。イヤなことがあったときも、
1人でブースに行ってしまうくらいで(笑)。
高須 えー! それはなにしに? ぼ~っとしたりとか?
杉崎 とりあえず座って、マイクに向かって「あー」って。マイクとか、
時計の感じとか、すごく好きで。
高須 ラジオ好きな人って多いよね。俺はラジオは聴いてなかったけど、
ラジオの世界はなんか好きなのよね。その理由は、例えばビートたけしさんや
さんまさんもすごい売れてるときにラジオをやっててさ、正直ラジオのギャラなんて
テレビに比べたら、たいしたことないわけよ。
喋ってるパワーはテレビとなんら変わらないんだけど、
なんかテレビにはない、お金ではない何かがあるのよ、ラジオには。
あれなんなんだろうね、不思議な魅力だよね。
杉崎 不思議ですよね! うんうん。
高須 そういう意味では、テレビには出なかったユーミンが
ラジオなら喋るっていうのも わかるんだよ。価値観だよね。
顔見られると本心見られるじゃない?
でもラジオは顔が見られないから、イメージでガンガン伝わってくるし、
テレビだと企画たてて、セット作って、ロケに出て、素材を編集して、
MAで音つけて出さないとだめだけど、ラジオって簡単だもんね。
もっというとその瞬間にどうにでも変えられるからね。
ドキュメンタリーが続くもんね、ずっと。
杉崎 すごく人間っぽいというか。
高須 そうそう。いくら飾っても飾りきれない自分が出ちゃうし、出したほうが
面白いんだよね、きっとね。
杉崎 なんなんでしょう。ラジオには不思議な魔力があるんですよね。
高須 だってね、ラジオってメディアとしてはすごく弱いわけよ。
ほとんど聞いてないと思うよ? あ、でも今はアイポッドとかで
ポッドキャスティングができて、好きな時間に持ち歩いて聴けたりするか。
杉崎 でも、好きな時間に聴けるっていうのも、どうかと思うんですよ。
高須 起きてないと聴けない、みたいなね。
杉崎 そのときじゃないと!っていう思いがあるんですよね。
手軽にストックできるっていう時代もなんだかなぁって思うんですよね。
もちろん聴きたいときに聴けるっていうのはいいんですけど。
でもそのときそのときの自分の生活にたまたま入ってきたっていうか、
自然の感じが私は好きなんですよね。
高須 生のほうがいいよね。それはわかる。テンションも違うしね。
生はやたらテンション上がるし(笑)。ちょっと話が前のめりになるもんね。
杉崎 私、長野のときも収録はほとんどやったことないんですよ。
単発ではありますけど、ほとんど生で。
高須 すごいねぇ~! 生で対応できるってすごいことだよ。
杉崎 その経験でかなり鍛えられましたね。テレビでも一人喋りの番組を
やっていたんですけど、今考えるとあり得ないですね(笑)。
高須 ラジオでもさ、一人で喋るのって難しくない?
聴いてくれる人の目線がちょっとでもあればいいんだけど、何もないと喋れないよね。
杉崎 そう、難しいですよね。
高須 テレビ(『めざにゅ~』)でもずっとほぼ一人で喋ってるでしょ?
あれはどういう気持ちで切り替えて喋ってるんだろうなぁと思って。すごいよ、あれは。
杉崎 だからもう、カメラさんとADさんが第一の視聴者ですね。
高須 その反応を見て、テンポ作って喋ってるんだ。
杉崎 そうですね。だからそこにウケなかったら「私ウケてない!」とか思って…
高須 別にウケなくてええから(笑)。ウケは求めてないから大丈夫、大丈夫。
杉崎 私ね、ダメなんですよ。笑ってもらいたいんです(笑)。
高須 それはまたトラウマやね。小学生のときの。
可愛いんだから可愛いキャラでいけばいいのに!
杉崎 いやでもホントに『こいつおもろいなぁ~!』って言われたほうが嬉しいんです。
高須 『めざにゅ~』でたまにやってる料理コーナーとか面 白いもんね。
こんなこと言うと、杉崎ファンに怒られるかもしれないけど、
料理のセンスはあまりないでしょ? なんかなさそうな感じするんだよね(笑)。
杉崎 たまに料理するんですけど、必ずひとつ失敗します(笑)。
高須 あんまり集中力がない人?
杉崎 いや、仕事ではしっかりしているつもりなんですけど、
料理といった日常生活において何かひとつのことをやろうと思ったら
必ず何か抜けますね。
高須 ははは! そんなん可愛いもんよ。ひとつくらいのミスなんて笑って許せるよ。
2つはムカつくけど(笑)。
杉崎 自分的には笑えないんですよ。例えば、包丁とかを洗ってて、
ピッピッって水をきっただけで、切っちゃうみたいな。
缶詰をあけるだけでも切ったりするし。
高須 学習能力なさすぎ(笑)!
杉崎 そうそう、そうなんですよ! 同じこと何回もやってしまうんですよ。
調理をしてるときに気をつけようと意識していて大丈夫だったとしても、
洗うときに結局切ったりとか。この間は、長崎から皿うどんを買って帰ったんですよ。
具も麺も入っていて、とにかく簡単に作れるのに、
出来上がったら片栗粉が溶けてなくて…。
高須 あぁ~あ(笑)サイアクやん。
杉崎 ホントですよ。片栗粉を入れる順番間違ったんですよね。
書いてある順番どおりにやればいいだけなのに、どっかで抜けちゃうんですよ。
意味がわからないです、自分でも(笑)。だから理屈じゃなくて…。
高須 どっかで気が抜けちゃう瞬間があるんやなー。
杉崎 作り方の説明をもう何回も読んだんですよ、調理しながら。
高須 絶対今回は間違わないぞってね。
杉崎 そうなんです! そんな簡単なものを間違うわけにはいかないって。
高須 これは成功したぞ!っていうのは?
杉崎 ラタトゥイユです。すっごいおいしかったんですけど、
「煮込め♪ 煮込め♪」とか思ってたら煮込みすぎて(笑)。
でも本当においしかったんですよ。でも、いつも全体的に詰めが甘いんですよね。
高須 俺はもう42歳になるけど、やっと自分がどういうところで失敗するかが
わかったの。それはね、焦った時。あたりまえちゃ~あたりまえなんだけどね。
それはもう有り得ないようなミスをするわけよ。
それら自分の失敗のすべては焦ったとき。焦ってなければミスせえへんもんな。
やっとわかった、それが。だから焦ってるときはすごい意識して、
「ミスするぞ~、ミスするぞ~」と思ってゆっくりゆっくり。
杉崎 40歳くらいになるとわかるんですね。そっかぁ~、それまでは修行ですね(笑) 。
わたしの場合は誰かに何かしてあげたいと思っているとくの失敗が多いかなぁ。
高須 そうなんや!
いいとこ見せようと思うと失敗するんだね。
自分以上の何かをしようとするときだよね。
杉崎 あ~、そうかもしれないですね。例えば、ドライブ行く前に
コーヒー屋さんに寄ったとしたら、砂糖とミルクを忘れるとか、
プリンを買ってもスプーンを忘れるとか……。
高須 ちゃんとしようと思えば思うだけ、いつもの自分と違うことしてしまうんやね。
杉崎 そうなんですよ~。やっぱり日常って大事ですね(笑)。
高須 『めざにゅ~』でさ、毎日朝早く起きるでしょ?
最初はどういう経緯でその仕事を受けようと思ったの?
杉崎 お話しをいただいた頃はまだ長野で事務所に入るかどうかさえも決まって
なかったんですよ。でも、これからのことも決まってないのに長野での仕事を
辞めることだけは決めていて…。
高須 え、なに? やめるのは決まってたの?
杉崎 はい(笑)。
高須 東京には行こうと思ってたの?
杉崎 そうですね。
高須 引き抜かれる話があったとか?
杉崎 まったくなかったです。無謀でしたね(笑)。
高須 なんで辞めようと思ったの? だって、パーソナリティをできてたわけじゃない。
杉崎 そうなんですけど、実は入社するときから5年目くらいで
福岡、大阪、東京のどこかには出たいと思っていたんですよ。
やっぱり全国の人に聞いてもらいたいっていう思いと、
大分の親戚と親に聞いてもらいたいっていうのがあったので。
長野だと大分では聞けませんからね。
高須 娘が何やってるのかわかんねぇよ、と。
杉崎 そうなんですよ。すごく心配するので…。
口には出さないんですけど、心配なんだろうなぁっていうことだけは
伝わってくるというか。それで、どこかに出ようとは思っていて、
2年半目くらいで 「あ、もしかして今かな」って。
高須 何のつてもなく辞めちゃったの?
杉崎 そうなんです。
高須 その決断力っていうのはなんなの?
昔から、決めちゃうとバーンって走っちゃうとこはあったの?
杉崎 決断力はあるんですけど、すごく迷いましたよ。
迷っているときっていうのがすごくて、落ちに落ちて(笑)。
高須 最悪を考えるんだ。
杉崎 そうです。最終的に決断するときも最悪の状況から飛び込みますね。
東京にはイヤなものがいっぱい待ってるんだ!って。
高須 仕事もなくなっちゃってお金も尽きちゃって、
帰るにも親になんて言ったらいいか、みたいなことも考えつつ。
杉崎 はい、それが前提ですね。で、それでもわたしはやっていける、
やっていく!みたいな根拠のない自信がメラメラと(笑)。
でも、それって大事だと思うんですよ。
高須 大事だよ、大事。でも、それも年齢重ねるとできなくなってくるからね。
杉崎 当時、24歳だったんですけど、今の自分には根拠のない自信はあっていい! と思って。
高須 正しい選択だね。
杉崎 いつでもやり直せるし、いつでもスタート出来ると思って。
高須 その決断は勇気いることだよね。それで今の事務所に連絡したんだ。
杉崎 そうです、履歴書送って、面 接を受けて。就職試験みたいでしたよ(笑)。
でも、いつになっても「ウチに来なさい」とは言われなくて……。
高須 ハイハイわかった、また連絡します、みたいな。
杉崎 そうです。曖昧で全然ハッキリしたことは言ってくれなくて。
高須 そのとき、住まいはもう東京にうつしてたの?
杉崎 いや、うつしてなかったですね。
高須 え、じゃあもう長野から遙々電車で来て、どうかな?と思ったら
曖昧な答えやし、「あれ、やっぱあかんのかな」と思いながら
また電車で帰ってるってこと?
杉崎 そうですよ(笑)。
高須 それがどうやってそのシンデレラストーリーになったの?
杉崎 事務所に連絡したのは1月だったんですけど、長野の会社は
辞める3ヶ月前に辞めることを言わなくちゃいけなかったんですね。
高須 突然やと会社も困るもんなあ。
杉崎 それで1月に言ったんですけど、「今辞められると困るから、
とりあえず9月いっぱいまでいてほしい」と言われて、いろいろ悩んだんですけど、
3月いっぱいで無理矢理辞めるのもちょっと良くないしって状況的に判断して、
ならば9月いっぱいまでやります、と。で、事務所にもそれを伝えたんです。
で、それからは4ヵ月に1回くらい、事務所に電話する感じで、
高須 もっと連絡した方がよかったんじゃない(笑)?
杉崎 ですよね。でも、事務所からも全然連絡がなかったし、
ホントに所属できるのかなぁっていうすごく曖昧な時期だったんですよ。
結局9月いっぱいでやめるのに8月上旬まで1、2回しか連絡取らなくて(笑)。
すごく不安ででしたね。
高須 でも、大丈夫かなっていうのはちょっとはあったわけでしょ。
ノーとは言われてないわけだから。
杉崎 ノーとは言われなかったんですけど、 東京に行っても仕事ないだろうなって
いうのはあったんですよ。
高須 モッチー(杉崎さんの事務所の先輩)はさ、すごいいい社長だって言ってたよ。
杉崎 わたしは東京に住んだこともなかったし、 田舎者なので社長のことは
すごく怪しい!と思ってましたよ(笑)。それこそ売り飛ばされるくらいの勢いで
思ってたんですから。
高須 テレビドラマの見すぎやん(笑)!
杉崎 いや、田舎に住んでるとそんなもんですって!
プロダクションなんていっても、社長のプロフィールなんて詳しいことは
どこにも書いていないし、わからないじゃないですか正直。
高須 なるほどなー。それでどうなったん?
杉崎 すごく不安だったんですけど、8月の頭に連絡があって、
今度こういう番組が始まるらしい、と。
高須 それが『めざにゅ~』?
杉崎 そうです。まず、早朝4時からの番組って聞いて、ちょっと引きましたね。
有り得ないじゃないですか。それでまた「あやし~!」と思って、
そもそも朝の4時からなんてわたし無理だし!と。
高須 東京に対するイメージすごいねぇ(笑)。
杉崎 もう最悪ですよ(笑)。
高須 やっぱりドラマとかの見すぎだね(笑)。
杉崎 見すぎ見すぎ(笑)! もう怖くて夜は外も歩けないし(笑)。
高須 そんな(笑)!
杉崎 そういうことばっかり考えてましたけど、でも会いに行かなきゃ
始まらないって思って、『めざましテレビ』のスタッフの方達とお会いしたんです。
一日じゃ、どんな人達かわからなかったけれども、
一番初めに「ラジオ的な要素を強くしたい」って言われたんですよ。
「えっ、ラジオ的!?」と思って、そこに食いついちゃって(笑)。
「視聴者と密接した番組を作りたい」と。
で、「とりあえず、3、4年は青春はないと思って」、とも言われたんですけど(笑)。
高須 青春ってやっぱりないもんなの? 朝4時からやってると。
杉崎 ないですよ! 夜ごはんなんかもう誰とも食べられませんもん。
その時間はいつも家にいますからね。最近は22時くらいに寝るんですけど、
慣れるまでは20時には寝てましたからね。
深夜1時には起きなくちゃいけないんで誰とも付き合えないですよ。
高須 うわぁ~!! きっついなぁ!! 
杉崎 そうですよ~。青春ないですよ、…ない。キツイですよ。
時間が合うのは築地の魚河岸の人くらいですよ(笑)。
高須 最初は20時に寝てたの? それでも5時間しか寝られないんだ。
え、深夜0時だったら1時間睡眠で行くの?
杉崎 だから木曜日とかはもういっぱいいっぱいで、仮眠とったりしてます。
高須 風邪とかひかないの?
杉崎 それがひかないんですよ。なんかどんどん元気になっていて。
だから、いつかガタッときますよ。
高須 すっごいねぇ。帯番組をやるプレッシャーってあるじゃない。
毎日毎日、元気な顔を出さなくちゃいけないとか、帯の顔っていうのは
代わりもいないわけじゃない。それってすごいプレッシャーでしょ?
杉崎 そうですよ~、昨日なんて夜中に5回目覚めましたもん。
高須 どんな顔でも行かなくちゃいけないし、酔えないし、風邪ひけないし。
でもその辛さやプレッシャーは見てる人には全然伝わってないよね。
杉崎 あ~見る人にとっては関係ないですもんね…。
高須 辛いとこだよね、それが。僕はね、ミュージシャンのツアーは
ラクやろうなぁ~と思ってたのよ。どっか行って、歌って、そこのうまいもん食って。
でも、トータス松本に聞いたことがあるんやけど、風邪引いたり、声出なくなったりとか
そういう怖さをず~っと抱えたまんま、ツアーに出ていくって言うのね。
その大変さが最近になってわかるの。
というのも、松本人志と『放送室』っていうラジオ番組をやってるんだけど、
松本と飲んでるときにその公録を武道館でやろうっていう話になったのね。
俺が40歳の誕生日を迎えるときに、7000人の前で。
杉崎 へー! すごいですねー。
高須 で、やったのよ。それが年末の12月27日だったんだけど、
その時期ってテレビの人はとくに忙しい時期で、寝られないことが多いでしょ。
で、体がすごく弱ってて案の定、前日に風邪ひいて、病院で注射打ってもらって、
声が出なかったから出るようにまた注射打ってもらって…大変だったのよ。
それがもう不安で不安で、2人でやるんやから俺も喋んなきゃダメだしね。
杉崎 それは不安ですよね。
高須 本来は出る側の人間が風邪なんてひいたらダメじゃない。
で、このプレッシャーを毎日やってるのかと思うと、すごいな~と思うわけよ。
俺はたかが一日を調節できなかったわけだから。
その管理を毎日やっているのはすっげぇな~!って思う!
杉崎 わかってくださって嬉しいですね(笑)。
高須 すっごい気合いもいることだし、大変だよね。
杉崎 あと、自分の中でちょっと辛いのが、わたしは女じゃないですか。
で、当然男性と同じように戦わなくちゃいけないじゃないですか。
そういう意識でいるんですけど、男性にとってはそうは言っても女だから、
男と同じようには戦ってないでしょ?って見られちゃうんですよ。
高須 なるほどね。
杉崎 そこがすごく悔しいです。
高須 「わたしも頑張ってるっちゅうねん!」ってな。
杉崎 「女も頑張ってるんだよ!」とかじゃなくて、その辺を端から
理解してもらえないのは辛いですね。
例えば、すごく頑張ってる男の人から「なんで俺の辛さをわかってくれないの?」って
言われたら、「いや、そうじゃなくって、わたしも……」みたいな。
高須 そうやなー、辛いよね。自分の生活をガラッと変えて、それで夜遊べなくて、
そのプレッシャーがあってよ? 飲めない、遊べない、友達の誕生日で
「もっといろよ」って言われてもいれない、最悪は行けない、
風邪さえもひけない……って、なぁ!
杉崎 ちょっと泣いてもいいですか(笑)。
高須 いやぁ、それは絶対辛いよなー。
杉崎 でも辛い辛い言っていても意味がないので。
ただ、そこを思いっきり否定されるとやっぱり…。
高須 女性ならではのそういうのがあったわけだ。
それも『めざにゅ~』をいつまで続けるかにもよるんじゃない?
杉崎 どうしましょ(笑)?
高須 でも、あの座につける人っていうのはすごいことだから。
朝イチの帯をやりたい人は山ほどいるからね。
そのラッキーさはあるよ、東京出て来てすぐにやれてるんだから。
しかもそれでメジャーになってるわけだからさ、朝の顔として。
杉崎 そうですよね。視聴者の方から、わたしがあの時間に働いてることによって、
「すごく元気になれます」とか、「鬱の状態だったんだけど、その時間だけは
忘れられます」とか、嬉しいメッセージをたくさん頂くんですよ。
そういうの見ると、「あ、頑張ろう!」って思いますね。
高須 休みの日はなにしてるの? 土日は休みでしょ?
杉崎 そうですね。仕事は時々入るくらいなので。
高須 じゃあいいじゃ~ん。
杉崎 金曜の夜は次の日がないので一番楽しいです。
先週は朝方4時頃まで飲んでたんですけど、さすがに寝ちゃいますね。
26時間起きてることになるから(笑)。
高須 4時まで飲んでるの!?
ふだんは仕事が終わって、家に帰るのは何時くらいなの?
杉崎 何もない日は午前10時くらいかなぁ。
高須 そしたらそっから、普通の人は行動起こすよね、
映画見に行ったり買い物行ったりとかさ。
その楽しみはあるよね。友達とも会えるし。
杉崎 ありますあります。すっごい楽しいですよ。
だから勘違いしちゃうんですよ。時間があると思って、
それを睡眠にあてないんですよね。いまだに勘違いしてます。
高須 それね、今はまだいいけどヤバイよ?
杉崎 ヤバイですよね(笑)。それは自分でもわかってるんですけどね。
高須 それはもうビジュアルだけじゃなくて、脳も寝ないとやばいって。
杉崎 もうホントそうですよ。自分の中でバランスをとるために
行きたいけど、ここは断っとこうみたいな、
断っておかなきゃ自分の体力がヤバイな、と。
高須 わかるわかる。
杉崎 その判断を間違えると失敗しますね。
高須 これまで失敗したことは?
杉崎 実家に帰ったときにすっごい飲んで、すっごい大声出しちゃって、
声が枯れてたときはありました。わかんなかったんですよ、とにかく楽しくて。
それが放送のある前日だったからダメだったんですね。
高須 まとまった休みはないの?
杉崎 夏休みはあります。その間(の『めざにゅ~』)は相方が2人でやってくれます。
高須 もうそれは最高やろ。嬉しくてしょうがないよね。
杉崎 もう絶対テレビ観ませんもん、わたし(笑)。
高須 飲むぞ~!って(笑)?
杉崎 そうですよ。夜更かしするし、食べるし、不摂生し放題ですよ。
もう何にも関係ないです。
高須 楽しいね~(笑)。どんくらいあるの?
杉崎 長くて9日くらいかな~。土曜日に他の仕事がある場合は7日間とか。
去年は母親と一緒にハワイに行きました(笑)。
高須 偉いっ!
杉崎 母親が海外に行ったことなかったので。今のうちしかできないかなぁと思って。
高須 2人で? お父さんは?
杉崎 父親も連れて行きたかったんですけど、仕事で行けなかったんです。
高須 オヤジはね、やっぱビビってんのよ。ウチもそうだったんだけどね、
オヤジとお袋がやっぱり海外に行ったことがなかったから、
数年前に2人で旅行に行っておいでよってチケットとってあげたのよ。
そしたらオヤジだけ「やだ」って断ってきてさ。
そんな言葉も通じないところに行くのはやだって。
で、お袋はオヤジの性格も全部わかってるから、
お袋に言わせればあの人はビビッてる、と(笑)。
杉崎 なるほど~(笑)。
高須 ツアーコンダクターがいるから大丈夫だって言ってるんだけど、
オヤジはそのツアーコンダクターがなんたるかもわかってないんだね。
フリータイムっていうのも自分が仕切らなあかんと思ってるわけよ。
お前にやらそうなんて思ってないっちゅうねん(笑)。
で、行くまでは愚痴ばっかり言ってたんだけど、いざ行ったら楽しかったみたいで。
杉崎 結局行かれたんですね(笑)。
高須 そうそう。そのときはオーストラリアに行ったんだけど、
今度はオランダに行きたいだのなんだの言ってるわけよ。
俺がこないだ「ハワイ行く?」って聞いたら最初は「うん、行くわー」って
言ってたんだけど、お袋から連絡がきて、「お父さんがハワイは普通 だ」と。
こんなこと言い出すのよ(笑)? 
「ハワイはみんな行ってるし、 テレビで見て大体知ってる」と。で、
「誰かの新婚旅行でバリが良かったって 聞いたからバリ島に行きたいって
 お父さんが言ってるんだけど、大丈夫?  もしくはカナダがいいって」って。
「じゃあどこでもいいよ」って言ったら、
「やっぱりバリはテロやらなにやらで怖いからカナダにする」って。
どっちやねん!  結局のところ、オヤジはビビってんのよ(笑)。
杉崎 それもありますね、きっと。
高須 でも良かったね、2人で行ってね。
杉崎 そうなんですよ。母親と2人で旅行っていうのは初めてだったし、
母親も楽しかったって言ってくれたので。「これで怖くなくなったわ」って。
 
高須 『めざにゅ~』以外には、今後はどんなことやりたいの?
杉崎 ラジオとナレーションがやりたいです。
ナレーションは全般やってみたいですね。 今はまったく縁がないので。
高須 将来的な夢とかは?
杉崎 結婚したいです。忙しく仕事を頑張っている人と結婚したいですね。
そういう人と結婚するためには、完全に家に入るっていう考えもあると思うんですけど、
わたしは寂しがりやなので、その人があまりにも家にいなかったりすると
逆に考えちゃって寂しいと思うので仕事は続けて…。
高須 ヤキモチ焼き?
杉崎 ヤキモチ焼きの甘えん坊ですね、きっと。
テレビとか表向きとまったく違うと思います(笑)。
高須 違うキャラがもういっこあるってことだ。
杉崎 相手には外でもいつもそうやってるんじゃないかと思われますね。
高須 どんなタイプが好きなの?
杉崎 笑顔が爽やかな人に弱いです。あと、自分のことをひけらかす人や
俺が俺が~みたいなタイプはイヤです。
高須 それはまぁ、みんなそうでしょ(笑)。
杉崎 そっか(笑)。
高須 今日は本当にありがとう。杉崎の意外な面 がたくさん聞けておもしろかったわ。
杉崎 こちらこそ、どうもありがとうございました。

(ここまで)

ここまで読んだあなたは偉い!

そんなあなたにご褒美です^^

かわいい杉崎美香の宣材写真をどうぞ^^

 

 sugisaki

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